独身奇族の「拙作(掌編)」

近況報告っす

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ばわん、独身奇族こと独さんです。
どうでもいい、誰得な近況報告を小説風に報告するっすw

独さん、先週眼鏡を新調したんですけど……。
眼鏡屋さんの若い売り子のお姉さんに
「乱視が結構ヒドイですね」
って言われて買った眼鏡……。
それがぬぁんと!
遠近両用
あひゃひゃひゃ……グッスン(><)
まあ、皆様ご存じの方も見えると思いますが、中の人はオッサン作家もどき。
仕事も含めて朝から晩までPCとにらめっこしてる訳。
もう裸眼だと0.1とかそんな霧の世界の住人になってるのさ。
んでもって、その遠近両用眼鏡を初めて掛けたんだけど。
眼鏡屋さんの若い売り子のお姉さんいわく……
「遠くを見る時は、メガネのレンズの上の方を見てください」
「ほうほう、ぼやけた霧の世界がスーッとクリアになりますね」
「近くを見るときは、逆にレンズの下の方に焦点を当てる感じで……」
「ほむほむ、新聞の文字も読めますね」
「レンズの場所によって鮮明になる場所が変わるんですよ」
「へぇー」
「だから眼球の動きだけじゃなく、眼鏡も一緒に動かしてください」
「視線だけじゃなく顔も動かすってこと?」
「はい、そうです。ハッキリと見える場所を顔で探す感じで……」
「なるほど分かりました」
「ただ、一つご注意していただくことがあります」
「へ?」
「最初はどうしても目が慣れていないので『フワフワ』とした浮遊感が生まれます」
「そう?」
「どうぞこちらへ。そこの階段で試してみてください」
「ああ、店内に三段しかない行き止まりの階段があるのはこのためですか?」
「はい、そうです。いかがです? 『フワフワ』しませんか?」
「う~ん。あまり感じませんね」
「そうですか。でも、広い場所とかに出ると『フワフワ』とした浮遊感がうまれるのでお気を付け下さい」
……こんな感じでアドバイスをもらった独さんは、その足で映画館に向かったのさ。
見たかった映画は、もちろんあの……
攻殻機動隊の実写版
当然、吹替え版の一択。
あたりきしゃりきのしゃり弁太郎(誰も知らないよねw)
豪華声優陣が当時のアニメ版と同じオールスターキャストだよ?
間違いなく、違和感なく、あっと言う間に電脳空間に引きずり込まれる筈。
眼鏡も新調してクッキリクリアな視界で、ワクワクドキドキの2時間を満喫するのさ。
おっと、チケット販売の順番がきたようだ。
カウンターの若いお姉さんがニッコリ声をかけてきた。
「いらっしゃいませー」
「えーっと。14時30分からの攻殻機動隊、吹替え版を1枚お願いします」
「え? ……もう一度お願いします」
「へ?」
あれ? 声が小さかったか?
独さん、バリバリ社会人でコミュ障ではないから会話なんて屁でもないんだが。
「えーっと。14時30分からの……攻殻機動隊、……吹替え版を……1枚……お願いします」
うん、我ながら完璧だ。
だが……。
チケットカウンターのお姉さんの顔が曇る。
「少々お待ちください……」
何だと?
まさか?
売り切れなのか?
いやいや。すでに公開から日は経っている。
名探偵コナンじゃあるまいし。売り切れはない。
そ、そうか!
時間だ。
チッ、俺としたことが。
抜かったぜ!
さては、14時30分は平日の上映スケジュールだったか!
畜生、次回は何時からなんだ?
一人、心の中で悶々とバトルを繰り返していると
チケットカウンターのお姉さんが声をかけてきた。
「お待たせいたしました」
申し訳なさそうな声が少し小さい。
ああ、やっぱりな。上映時間の間違いか……。
まあ仕方がない。どこかで時間でもつぶすか。
そう思った独さんの耳に
彼女のとんでもないセリフが飛び込んできた。
「あのう……、14時30分からの……
『ゴースト・イン・ザ・シェル』
吹替え版を1枚でよろしいでしょうか?」

がっびょーん!!!!

じ、時間間違いじゃなくてソコ?
た、確かにタイトルは『ゴースト・イン・ザ・シェル』だけどさ……
攻殻機動隊の文字は一個も入っていないけどさ……
や、やべぇ。
顔真っ赤。
頭がクラクラしてきた。
とその時。
『フワフワ』とした浮遊感が生まれた。
あーそっか。これだったのか。
眼鏡屋のお姉さん。
今ようやく君の言ったアドバイスが実感できているよ。
夢遊病者の足取りで映画館の入口へ向かう独さんでした。

おしまい。

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